イギリス旅行記 その4 ~ある晴れた朝に~
次女のスマホで
ボーダフォンのローミングがうまくいかなかったのは
どうやらiPhoneの設定の問題だったようでした。
ロンドンからコッツウォルズまで
ほぼ半日を費やした散々な1日が終わり
Chipping Compdenの宿にたどり着いた翌日は
「コッツウォルズのベニス」、Bourton-on-the-Waterに行く予定。
朝早くに出て、Bourton-on-the-Waterのパン屋さんで朝食
そこでランチのお弁当も調達して
隣村のSlaughtersまで往復2時間のウォーキング
‥‥‥と計画は完璧でしたが。
次女は起きてすぐにボーダフォンのフリーダイヤルに電話し
設定の仕方をいろいろと説明してもらっています。
こういうとき、JBが横からごちゃごちゃ口を出して
簡単な問題を複雑にしてしまうことがしょっちゅうなので
わたしは気を利かせたつもりで
JBを庭に連れ出しました。
庭にはきれいな花がたくさん咲いていました
わたしたちが借りた宿は茅葺屋根のコテージ
管理人の女性が村のどこかに住んでいるようですが
鍵は家の外のカギ付きのボックスに入っていて
基本的にはすべて宿泊者が管理することになっています。
リビングには大きな暖炉
昔は暖炉で料理をしました
昔のままの家なので裏口のドアも大きなカギを差し込んで
ガチャガチャとまわして締めるタイプ。
昨晩、戸締りの際に、JBはカギを内側から鍵穴に差し込んだままにして
「こうしておけば、明日の朝、カギを探す手間が省ける」と
自慢げに言っていたのですが、これがとんでもない結果を生むことに。
さて、
わたしとJBが庭で話をしていると
ボーダフォンとの電話を終えた次女が
玄関ドアから「Wi-Fiつながった」と嬉しそうに出てきました。
わたしたちが外にいるので、もう出発すると思ったようです。
「よかったねー」と言いながらわたしが近づいたところで
次女は玄関のドアをパタン
え?
裏口のドアは鍵を入れてロックするのに
なぜか玄関ドアは自動ロック
え?え?
わたしは手にスマホ、JBはなぜか車のキーを持っているだけ
いっさいを家の中に置いたまま、わたしたちは締め出されてしまいました。
気持ちよく晴れた朝
呆然と庭に立ち尽くす一家3人
つづく。