ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

Bad Blood

    アメリカでベストセラーになっている本だそうです。

 

 

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「セラノス」というシリコンバレーのスタートアップ企業と

その創業者であるエリザベス・ホームズについてのノンフィクション

 

 

昨年、仕事の調べ物をしている過程で知ったのですが

シリコンバレー最大の詐欺事件と言われているそうです。

 

 

ホームズは、指先から採取した数滴の血液から

さまざまな病気を正確に診断するという技術を考案し

セラノスを立ち上げます。

 

 

とにかく画期的な技術ですから

セラノスとホームズはものすごい評判になり

いろいろな有力者がセラノスに投資し

ホームズは「第二のスティーブ・ジョブス」

なんて言われるようになります

 

 

彼女自身もそれを意識していて

いつも黒のタートルネックのセーターを着て

ジョブスの癖だった、両手の指を胸の前で合わせるしぐさを

意識してやったりしていたみたいです。

 

 

ところが

その「夢の技術」が、実は不完全なものだったことが分かって

医療機器ですから、命に係わる問題なのですが

 

 

この本の著者であるジャーナリストが調査を始めると

ホームズとそのパートナーは

そりゃあもう、あの手この手の汚い手で隠ぺい工作に出て

自殺者まで出たそうです。

 

 

……と書くと、ホームズという女性が

とんでもない鬼のような人間に思えますが

(実際、ひどいことをしたんですが)

写真を見ると

ふてぶてしいところなんかどこにも見えない

むしろ、自信のなさそうな、なんというか、

はかなげな、危うげな表情をした女の子で

 

 

小さい頃から聡明で、いわゆる「神童」だった彼女が

何が原因で、あんなふうに人生の坂を転げ落ちてしまったのか

興味がわいたので、読んでみたいなと思い

図書館のウェブサイトを見ましたら

 

 

わたしの前に124人が順番待ちしてるようです。

 

 

ま、今は仕事で手いっぱいで本を読む余裕はありませんから

ノンビリ待つことにします。

 

 

評判の本ですから

邦訳も近いうちに出るのではないかと思いますが

できるなら原書で読みたい。

 

 

がんばれるかなー?

 

 

ところで、

この本はすでに映画化も決まっているそうで。

 

 

わたしのイメージだと

主役はジェニファー・ローレンスなんだけど。

 

 

誰になるのかなぁ、それも興味深い。