よろしくお伝えください

JBは明日は妹のクリスティンとランチの約束だそうな。

ランチと言ってもね

クリスティンが一方的にしゃべるのを

僕はふんふんと黙って聞いてるだけだよ

とはJBの弁。

三人兄妹の真ん中のクリスティンは一番のしっかり者で

今も、年とった両親の近くに家を建て

なにくれなく面倒を見ています。

が、最近はご主人の体調が優れないようで

ふたりの息子たちも難しい年ごろ

愚痴のひとつやふたつ、こぼしたくなりますって。

こういうときは女同士のほうがいいのかもしれませんが

なんせわたしは

他人だし、小姑だし、外国人だし。

ここはやはりJBの出番でしょう。

たまにはお兄さんらしいことをしてやりなさいな

とは口には出さず

「クリスティンによろしくお伝えくださいませ」

と言っておきました。

JBも日本が長かったので、何も言わず

「はい、申し伝えておきます」と日本語で応えてくれました。

にしても

この「よろしく」という日本語、便利ですねぇ。

わたしはクリスティンに

何をどんなふうに「伝えて」ほしいのか

自分でもはっきりと分からないし

JBだってもちろん分かっていないはず。

でも、聡明なクリスティンのことですから

きっと理解してくれることでしょう。

わたしは、きょうはマンモグラムに行ってきました。

通常の定期検診の場合は

結果が出るまで１、２週間かかりますが

わたしの場合は術後１年のチェックなので

レントゲン技師が撮影した写真をすぐにドクターに見せに行き

１０分ほどして、

まだ着替えずに待っていたわたしのところに

「The doctor was very happy」と報告に来てくれました。

これで、とりあえずあと１年は自由の身です。

遊びの予定をたてなくっちゃ。