ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

1泊2日の大冒険  その1 なぜかクライストチャーチ

この週末は、娘二人とウェリントン

……の予定でした。

 

 

毎年この時期にウェリントンで開催される

World of Wearable Artのショーを観るため

 

 

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3月のうちに買っておいたチケットは

土曜日5日の夜7時半からのショーのものでした。

 

 

次女はPalmerstone Northからバスで

わたしと長女はオークランドから飛行機で

土曜日の午後にウェリントンに入り

予約しておいたホテルで落ち合ってショーに行くことになっていました。

 

 

ウェリントンは土曜日のお昼頃からお天気が崩れるらしい

ということは分かっていたので

傘とレインコートはバッチリ用意していたのですが

そんな甘いものじゃなかったんですね。

 

 

定刻にオークランドを出発した飛行機は

1時間ほどでウェリントン上空に到達しましたが

 

 

ちょうど低気圧が通過中で空港上空はものすごい荒天

機長は2回ほど着陸を試みたのですが失敗。

無理な着陸を強行するのは危険と判断して

飛行機はわたしたちを乗せたまま

なんと南島のクライストチャーチへ。

 

 

クライストチャーチに着いたのは午後4時で

その時点では

折り返しのフライトでなんとかショーに間に合う時間に

ウェリントンに着ける……と思っていたのですが

 

 

クライストチャーチ空港でエア・ニュージーランドのスタッフに

「今夜のホテルを用意したから」とあっさりと言われ、愕然。

「今日中にウェリントンに行く便はないの?」と聞けば

「振り替え便の予約についてはここに電話して」

と電話番号が書かれた紙を渡されるのみ

 

 

言われた番号に電話してみると

今夜のウェリントン行きの便はすべて満席

席が取れる明日一番早い便はお昼の12時半という返事。

 

 

ショーを諦めなければならないのはともかくも

ひとりでウェリントンにいる次女が気になって

もっと早くに着く便はないのかと食い下がると

「今夜の便でオークランドに戻り、

翌早朝の便でオークランドから行くのが最も早い」だと。

 

 

仕方なくいったん電話を切り

すでにウェリントンのホテルにいる次女と

3人で電話で協議した結果

 

 

次女は日曜の午後2時のバスで帰ることになっているし

わたしたちが今夜オークランドに戻ってまたウェリントンに行く

というのは時間の無駄

 

 

くやしいし、腹立たしいが

今回の週末の予定はすべてキャンセルしよう

という結論になり、

わたしたちは夜の便でオークランドの家に帰ろうと

航空会社に電話をかけなおしました。

 

 

その間10分くらいだったでしょうか。

なんと、掛け直した電話では

「明朝7時のウェリントン行きのフライトを用意できる」と。

 

 

即、予約し、航空会社が用意したホテルにチェックインして

ぐったりとベッドに倒れ込む……

 

 

飛行機を降りたときにキャビンクルーから

笑顔で「Enjoy Christchurch!」

なんて言われたけど、ここは空港ホテルですよ。

 

 

わたしはなんでクライストチャーチにいるのよ……

 

 

とトホホの気分で何もない窓の外を眺める。

 

 

夕飯もホテルのレストランで食べるしかないのか

と思っていたら

エア・ニュージーランドがビュッフェの食事を用意してくれました。

 

 

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なんの変哲もない、まずくもおいしくもない食事ではありましたが

まぁ、無料なんだし文句は言うまい。

 

 

ひとりでウェリントンのホテルに宿泊することになった次女も

電話の声は思ったより元気そうだったし

 

 

ショーは諦めるけど

とにかく明日は娘たちとウェリントン観光をするのだ

……と自分を慰めつつ、クライストチャーチでの眠りについたのでした。