ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

The Assistant

日曜日に映画『The Assistant』を観てきました。

 

 

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1月に観た『The Report』と同様に

観終った後に少し暗い気持ちになってしまう映画でした。

 

 

(ハーヴェイ・ワインスタインを連想させる)有名な映画プロデューサーの

制作会社に就職した主人公

両親がとても喜び、娘の将来に期待をかけているのが

電話の向こうの声からも分かります。

 

 

彼女自身も

いずれは映画制作に関わりたいと

希望いっぱいで仕事を始めたはずなのに

 

 

周囲の人々は

あきらめているのか、まひしているのか、それとも保身なのか。

ただ無表情に淡々と作業を続けていくだけ。

思い切って、勇気を振り絞り声を上げてみても

彼女の小さな訴えは無視され、あっという間に吹き消されてしまう。

 

 

エンタメ系の映画だったら

ここで主人公が頑張って周囲を巻き込んで行動を起こし

……という具合に展開するのでしょうが

この映画では、何も起こらない。

 

 

そこが切なく、悲しく、そしてリアル。

 

 

にしても、主人公に投げかけられた

「Don’t worry. You’re not his type.」というセリフ

この上もなく、不愉快。