ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

身もふたもないネーミング

メガネを新調するために眼鏡屋さんに行き

 

 

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目の検査もしてもらったら

白内障が始まっていると言われた。

 

 

歳を考えれば不思議ではないし

わたしの周辺でも白内障の手術をしたという話は

ちらほら聞こえていたから

さほど驚かなかったけれど

 

 

検査をした眼科医は

「外へ行くときはなるべくサングラスをしてね」

と言うだけで。

白内障の治療は手術しかないのは知っているけれど

手術のタイミングとか、

進行を遅くするにはサングラスのほかに何か手立てはないのかとか、

 

 

GP(主治医)に会って話しを聞いてみることにした。

そしたら、

「ありません」とあっさり言われてしまいました……。

 

 

ニュージーランドに引っ越してきて以来

ずっとお世話になっているこの先生は

わたしと同い年の日本人女性で

娘同士が小学校の同級生だったりして

診察に行くとついつい世間話に花が咲いてしまったりする。

 

 

今回も、

「実はわたしも白内障があるんですよ」とドクターの告白があり

 

 

医学部の同級生のうち眼科に進んだ医師と時々あって

治療法などの情報を得ているのだそうな。

 

 

白内障の手術はレンズを埋め込むものだけれど

「それはつまり、コンタクトレンズを目の中に入れるようなもので」

と、ドクター。

「近眼や乱視も、白内障の手術で矯正されるんですよ」

 

 

しかも、と

わたしと同様に、小さい頃から近眼で苦労し

最近は老眼が進んで

「遠くも近くも見えない」とぼやいていたドクターが

嬉しそうに教えてくれた話しによると、

 

 

老眼は目のレンズの問題ではないので、

白内障の手術では治らないのだけれど

最近は遠近両用のレンズも開発されているのだとか。

同期の眼科医によれば、このレンズはまだ開発間もないので

まだお薦めはできないということらしいけれど

 

 

「わたしたちの症状が進んで、いざ手術、という頃には

遠近両用レンズも安心して使えるようになってるかもしれませんよ」

 

 

「それは楽しみですね!」

と思わず言っておりました。

 

 

手術が楽しみというのも変な話だけれど

なんだかうれしくなってしまって

最近、黒目の上の縁がうっすら白くなっていることに気づいたので、

そのことについても聞いてみることにした。

 

 

 

白内障と聞いたときに、これがそうなのかと思ったのだけれど

「白内障は外からは見えません」とのこと。

黒目の縁が弓状に白くなるのはよく起こることで、

放っておいても視力に影響が出るようなことはないらしい。

 

 

症状の名前も教えてもらったのだけれど

小さいときからニュージーランドで育ち

ニュージーランドの医大を卒業したドクターには

日本語の名前が浮かんでこない。

英語の名前を聞いても、もちろんわたしにはピンとこないし。

 

 

帰宅してグーグルで調べたら

「老人環」と出てきた!

 

 

老化現象のひとつということで、

まぁ、分かりやすいことこの上ないが

なんとも、身もふたもないネーミングではありませんか!

 

 

では英語ではどうかというと、

arcus senilis

arcusは弓という意味のラテン語

senilisは……あぁ、これもやっぱり「老人性」という意味だったわ……