ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

高い? 安い? もったいない?

 最近のニュージーランドの物価(特に野菜や果物の値段)の高さには、驚きを通り越してあきれてしまうほど。



 こういうことには鈍感な私でさえ、買い物い行くたびにため息が出るほどなんだから相当なもんです。



 きょう、チケット共同購入サイトのグラブ・ワンを通じてオンラインショップから購入した野菜と果物が届きました。


          



 赤いリンゴ(パシフィック・ローズという種類)が3キロ
 青リンゴ(お菓子によくつかわれるグラニー・スミス)が2キロ
 キーウィフルーツが1キロ
 オレンジが2キロ
 ニンジンが1キロ
 ジャガイモが3キロ
 キャベツ(ちっちゃ〜い!)とカリフラワーが1個ずつ
 かぼちゃ(皮が灰色のもの)が1個
 水仙が10本(水仙ケーキなるものが存在するらしい)




 これで34ドル。割引バウチャーを使っての値段なので、定価の半額ということになっています。



 
 いま、為替レートは1ドル67円ぐらいですが、ニュージーランドの所得水準は日本より低いので、ここで生活している人間の感覚としては1ドル100円くらい。





 これ全部で3400円だとしたら、日本では安いのかな〜?




 でも、バスケットにいっぱいの果物を見ると、これでしばらくはビタミンCの補給は大丈夫だな、なんて。


         





 ビタミンCと言えば、先週末の新聞におもしろいコラムが載っていました。


        




 コラムの筆者(中年女性らしい)は毎日せっせと高用量のビタミンサプルメントを飲んで健康維持に努めていましたが、知り合いから「ビタミンCの摂りすぎは癌を引き起こすらしい」と聞いて不安になり、リサーチを始めます。




 インターネットではビタミンCの大量摂取と癌との因果関係を確認する情報は得られませんでした。




 分かったのは、風邪の症状がいったん出てしまったらビタミンCをたくさん摂取したところで風邪は治らないが、普段からビタミンCのサプルメントを摂っている人は風邪にかかりにくいこと、ビタミンCを大量に摂りすぎるとお腹がゆるくなったり腎臓結石になったりする場合があること。



 
 次に筆者は専門家に話を聞きに行きます。




 自然療法の医師は、冬の間、高用量のビタミンCを飲み続けていても問題はない、何か問題があるなら身体がそれを知らせてくれるはずだ(たとえば下痢をするとか)と言います。




 この医師によれば、ビタミンCが風邪の治療に効果があるかどうかはまだ議論の余地があるとのこと。また、ビタミンCには白血球を増やす働きがあるのでウィルス性の感染に効くという意見もあるようです。





 次に話を聞いた行きつけのGP(開業医)は、たとえば1日2個のキーウィフルーツで必要なビタミンCは十分に摂れる、サプルメントは特に必要ない、という意見です。





 さらに、水溶性のサプルメントであれば摂りすぎたビタミンCは排泄されてしまうから心配ないと言って、



       It is just very expensive urine.   と。




         「urine」とは「尿」のこと。




 ま〜、もったいない話ですこと、というところでしょうか。




 わたしも時々水に溶かすタイプのサプルメントを飲むこともありますが、基本的には必要なものは食事で取りましょうというスタンス。




 何しろ今は果物が山のようにありますから、しばらくはサプルメントは必要なさそうです。




 ちなみに、水仙は飾って楽しむことにしました。水仙ケーキを試すつもりはありません。