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ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

An Evening with Haruki Murakami

ゆうべはAuckland Writers Festivalのメインイベント

An Evening with Haruki Murakamiに行ってきました。

 

 

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               会場のアオテアセンターの入り口

            写真、ぶれてます

 

       

講演ではなく、インタビュアーの質問に村上さんが答える対話形式

インタビュアーが(オークランドのイベントなのに、なぜか)アメリカ人で

アメリカ英語になれていないわたしは

ちょっと聞き取りに苦労しましたわ……

(と、自分の英語力の不足を棚に上げておこう)

 

 

13日に閉鎖になった「村上さんのところ」のウェブに掲載されていた

村上さんへの質問とその回答を、JBに嫌味を言われながらも

連日読み続け、13日までにはすべて読破していたので

それが予習のようなかたちになりました。

 

 

インタビュアーの質問も

最後の10分間に行われた来場者との質疑応答での質問も

「村上さんのところ」に寄せられた読者からの質問と重なるものが多く

みんな、考えることは同じなんだなぁと。

 

 

英語の翻訳版と日本語版との違いについては

英訳が出版されるのは日本語版が出版されてから数年後がほとんどなので

その頃は何を書いたのか自分でもすっかり忘れてしまっているから

翻訳版を読むととても新鮮で

「こりゃあ、面白い! この先はどうなるのだろう?」と

わくわくしながら読み進む……

という回答に、会場は大爆笑。

 

 

『色彩を持たない多崎つくると~』は本来は短編のはずだったのに

つくるのガールフレンドが、名古屋に行くべきだと

つくるに言ったりするもんだから

つくるは名古屋に行かなくてはならなくなったし

僕も名古屋のことを書く羽目になった……

という話にも、会場の皆さんは大喜びで。

 

 

こういう「ゆるさ」が村上春樹らしさで、

わたしの一番好きなところだけれど

キーウィの読者も同じように感じるのだろうか?

 

 

それとも、いい加減な奴なんだなぁ、とあきれたかな?

 

 

もっとも「いい加減」とか「ゆるい」とかというのは

こちら側の勝手な受け取り方で

 

 

書くことは簡単だ、文章を書くのは誰にでもできる

でも、プロとしてずっと続けていくのは

とても大変なことだ

 

 

という村上さんの言葉は、わたしにはとても身近に感じられます。

 

 

文学少女の御多分に漏れず、

わたしも(ごく瞬間的にですが)作家を志したことがあるのです。

が、(幸いなことに)かなり早い時期に

自分に才能(創造力)と根気が欠落していることを自覚して

とっとと諦めましたが

それでも、文章(日本語)を書くことは「好き」なのです。

 

 

他人が作った文章を自分の日本語に書き直す

翻訳という作業にわたしの気持ちが向かったのは

なんというか、ごく自然な成り行きだったのですねぇ……

(と、しみじみ)

 

 

90分はあっという間で

もっともっと話を聞いていたいと心から思いましたが

わずかな時間でも、村上さんの生の声で、生の気持ちを

聞かせてもらえたことを幸運と思いましょう。

 

     

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        アオテア近くのタウンホールの時計台

        イベントが終わるとちょうど9時でした

 

 

ところで、夕べの村上さんのいでたちは

いつものように足元はスニーカー、上は黒のジャケットで

その下は、「村上さんのところ」にも登場した

「Keep Calm and Read Murakami(クールに構えて村上を読もう)」

というゴロの入ったグリーンのTシャツでした。

あれ、いいなぁ。欲しいなぁ。

 

 

わたしのは、これ

 

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数年前のクリスマスにJBがくれたマグカップ

「Keep Calm and Carry On」(落ち着いて、任務を遂行せよ)というのは

英国軍隊の昔のスローガンだそうです。