大雨のせいで水不足になるという不思議
常々、ニュージーランドは日本に負けないくらい
不思議な国だと思っていましたが
次女がネットで見つけてきたニュースを聞いて
その思いはさらに強くなりました。
先週の火曜日から日曜日までオークランド一帯は豪雨に見舞われ
停電や洪水の被害があちこちで発生し
我が家のご近所でもこんな有様になっていたらしい
そのおかげで
オークランドは20数年に一度という「水不足」に陥っているのだそうです。
これだけ雨が降って、そのせいで水不足って
なんでよ?
次女を問い詰めてみましたが、もちろん、埒が空かないので
わたしも新聞を読んでみました。
どうも
短期間に降った大量の雨が
処理場の貯水池に「unsettled silt」を発生させてしまったために
水の処理に通常の倍近くの時間がかかるようになった
ということらしい
Siltというのは汚泥とかいう意味
普段は貯水池の底にたまっていたものが
一度に大量の雨が流れ込んだために、貯水池の水が攪拌されて
貯水池の水と混ざり合い、泥水状態になってしまったということでしょうか。
オークランド市民が
これまでと同じペースで水を使っていくと
じきに、十分に処理できていない水が
水道の蛇口から出てくるようになってしまうそうな。
そこで、当局ではオークランドの皆さんに
以下のような節水を呼び掛けております。
- 庭の水まきはやめましょう
- 洗車はやめましょう
- お風呂はやめましょう
- シャワーはいつもより2分早く切り上げましょう
- 水を出しっぱなしで歯磨きをするのはやめましょう
……などなど
これだけ雨が降ったんだから
今さら庭に水まきする人なんかいないと思うけど。
紙媒体の新聞には載っていませんでしたが
ウェブ版のHerald紙には、
担当の人がガラス容器に入った「十分に処理できていない水」を
掲げている写真が掲載されていて
そこには「これはオレンジジュースではありません」のキャプション
十分に煮沸すれば飲んでも問題ないそうですけど
オレンジジュース色の水が我が家の水道から出てくる図は
あまり想像したくないです。
JBには
水を出しっぱなしで歯磨きするのを
即刻やめてもらわねばなりません。