ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

学校との関わり方

 今日は次女の学校はWacky Feet Dayでした。wackyというの奇抜なとかへんてこりんなという意味です。
 次女はまだ小学生ですが、ニュージーランドの小学校は制服を指定している学校が多く、ソックスの色や靴の形、髪型まで、けっこう細かくルールが決まっています。
 我が家の娘の学校では、靴下は紺または黒で模様はワンポイントまで。靴は黒の革靴でメリージェーンまたは紐靴。夏は黒のサンダルも可(もちろんビーチサンダルは不可)。
 ですが、本日は「へんてこりんな足元の日」。どんな靴でもソックスでもOK、ということで娘は両足に赤とピンクのエナメルを塗り(星付き)、牛模様のソックスにスニーカーで出かけました。



 実はこれ、Parents Association(父母会)の資金集めのイベントなのです。子供たちは制服のルールを破る代わりにジャムや缶詰などの保存食品を一個ずつ寄付します。こうして集まったものは11月に予定されているスクール・フェアで使われます。先月はWacky Hair Dayというのもありました。



 
 ニュージーランドの公立学校はすべてが国立ですが、国からの補助は一律に出るわけではありません。学校のある地域の社会経済的状況に合わせて補助額が決められます。平ったく言っちゃうと、お金持ちが多い地区の学校には補助があんまり出ないんですね。でも、学校運営に必要なお金というのはどこも同じようなもの。
 それで、国からの補助が少ない学校は親たちが何とかしなくちゃ、ということで父母会による資金集め活動が盛んです。
 
 ムービー・ナイト、スクール・ディスコなどでは、父母会のお父さん、お母さんが企画、準備し、学校の先生方の協力でイベントを開き、子供たちが支払う参加費が寄付となります。
 ただお金を出してください、と言うのではなく、子供たちも楽しめるような形で資金集めをするというかたち。それを企画するのは大変なことだと思いますが、こういうことができるのが、日本にはないニュージーランドの良さのひとつだと私は感じます。
 寄付集めだけでなく、ニュージーランドでは親が子供の学校に関わる度合いが日本に比べて大きいように思います。子供を学校に送って行ったついでに教室の中に入って子供たちの作品を見たり、そのまま授業の様子を見ることもできます。ペアレント・ヘルプといって、保護者が先生を助けて授業に参加することもよくあります。私も下の娘のクラスで日本語の絵本を(英語に直しながら)読んだことがあります。
 教育のことはすべて学校にお任せ、ではなく親も積極的に参加できる環境が整っている点はニュージーランドの魅力のひとつ。
 ニュージーランドは子供と年寄りにはいいところ、と私が感じている理由のひとつがここにあります。