ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

Belfastを優雅に鑑賞

我が家の最寄り駅のそばに数年前にできた映画館は

いわゆるブティックシネマで

 

 

ひとつ一つの座席がゆったりと大きくて、すべてリクライニング

椅子の前後も、脚を伸ばして座っていても

その前を人が余裕で通れるくらいの広さで

 

 

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             真っ暗な写真だけど

        リクライニングで投げ出しているわたしの脚

 

 

ロビーで飲み物やスナックを注文すると

スタッフが座席まで持ってきてくれる。

 

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          これまた真っ暗だけどコーヒーの写真

    

 

 

当然、ほかの映画館に比べると料金はかなり高めなので

あまり利用してこなかったのだけれど

月曜日は午後5時までのセッションならポップコーン付きで15ドル

と、(ポップコーンはいらないけど)ちょっとお得感のある価格設定なので

月曜日に何かおもしろい映画でもやっていないかな

とホームページを見ていたら

 

 

きょうの朝10時からの『Belfast』が

「Senior Morning Tea」というセッションになっていた。

65歳以上のシニア限定で

コーヒーか紅茶とお菓子がついてなんと15ドル

 

 

昨今はコーヒー1杯で5ドルはするから

おまけの「お菓子」がたとえビスケット1枚でも、これはかなりお得。

 

 

ケネス・ブラナーの『Belfast』は見るかどうかちょっと迷っていたんだけど

お茶とお菓子付きで15ドルなら観ます!

 

 

いつも映画を付き合ってくれる友人たちはみな年下なので

シニア限定のこのセッションに誘えなかったのは残念だったけど。

 

 

平日朝、しかも65歳以上限定のせいか、観客はわたしを含めて数名。

 

 

映画が始まって少ししてスタッフがお茶菓子を運んできてくれた。

ビスケット1枚どころか、カラメルソースがかかったブラウニー

ちゃんと陶器のお皿に盛りつけられて、ナイフとフォークも添えられて。

 

 

最後列、スクリーン真正面の真ん中の席で

椅子を倒して脚を投げ出し、コーヒーとケーキを楽しみながらの

ものすごく優雅な映画鑑賞だった。

 

 

ケネス・ブラナー監督の『Belfast』は

監督のとても個人的な映画という印象だった。

 

 

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北アイルランドでのプロテスタントとカトリックの対立による紛争が

一番激しかった頃の話だから

当然、そういったことも盛り込まれていたのだけれど

それも背景のひとつという感じで

 

 

幼いころを過ごしたベルファストへのケネス・ブラナーの思いが

いっぱい、いっぱい詰まった、ま、それだけのお話し。

だから、特に大きく心を動かされるということはなかったんだけど

 

 

名優ジュディ・デンチはさすがです。

最後の最後でやられてしまった。

「泣いちまうじゃないか~」と思わず独り言ちてしまったのでした。