ふたりの娘。二匹のメス猫。そして発達障害気味の夫。帆の街での「ごく普通の家族」のごく普通の一日はきょうもボチボチと暮れていきます。

長〜い読書

やっとのことで読み終わりました。



kate Atkinsonの『When Will There Be Good News?』






読み始めたのはなんと2011年の8月。
読了まで約1年半もかかってしまいましたぁ〜。




物語は
母親と三人の幼い子供たちが
通りがかりの見知らぬ男に襲われ惨殺されるという
事件で幕を開けます。




とても悲惨な事件の様子が語られるわけですが
グイグイとひきつけられて思わず読み進めてしまう感じ。




そう、すごくおもしろい小説なんですよ。




それがどういうわけか途中で挫折してしまって。
たぶん日本語の本(伊坂幸太郎か宮部みゆきか……)を
読み始めてしまったんだろうなぁ。




一度本を置いてしまうと、また取り上げて読み始めるには
けっこう努力がいるものです。
いつも心に引っかかってはいたのですが。





それが
ついに先週になって、また読もうと決心。
(少しは活字も読まなくちゃ、と最近の怠けぶりを反省)




はさんでおいたはずの栞もどこかに消え
どこまで読んであったのかすっかり忘れていたので
このあたりかなぁ〜と適当にあたりをつけて
100ページ目あたりから読み始めました。
(全部で500ページほどの本)





実際にはそれよりさらに100ページくらい先まで読んでいたのですが
(読んでいるうちに気がついた)
すでに読んでしまった部分も読み直してよかったです、
細かい部分はほとんど忘れていたから。




ところが
すでに読んであったところを過ぎて
さらに読み進めて行き、半分ほどを読み終わったあたりから
俄然おもしろくなってきて、今度は中断するのがつらいほど。




舞台はスコットランド
英国特有の(スコットランド特有の?)
暗く皮肉いっぱいのユーモアに「イヒヒ」とひとり笑いしたりして。




金曜日の午後は
ガーデニングの残りをやろうと思っていたのに
昼食の後にちょっとだけのつもりで読み始め
そのまま夕方までかけて最後まで読んでしまいました。
(つまり家事も何もしなかったということでありますね)




読み終わって心がほんわかするような種類の
ストーリーではありませんが
最後から二番目の章はステキです。




この本は
軍人上がりで元警官の私立探偵ジャクソン・ブローディ(Jackson Brodie)を
主人公にしたシリーズの三作目だそうです。




こりゃ他の二冊も読まなくちゃね、と思っていたら
四作目ももう出ているらしいです。




全部読むのに何年かかるだろう?