わたし色
娘たちを連れてよく行く図書館
その図書館の隣はリサイクルショップです
寄付された洋服や靴、食器などの中古品を販売し
その売り上げをホスピスの運営資金に充てます。
こうした非営利のリサイクルショップはあちこちにあるのですが
ここは店の立地場所が高級住宅街に近いせいか
リサイクル品とはいえなかなかおしゃれで品の良さそうな品ぞろえ
その店で先日コットンジャージのワンピースを衝動買い
わたしが普段着るタイプのものではなかったので、
ちょっと心配になって娘たちに感想を聞いたところ
長女、次女とも口をそろえて
お母さん色だね
そうか……
確かに最近は着る服がワンパターン化していて
ここ数年に買った服を見ると
どれもグレー
先日次女とアートギャラリーに行ったついでに
Smith & Caughey'sというニュージーランドで唯一の百貨店をのぞき
たまたまセール中だったので
ええいっ、洋服でも買っちゃえ!
と決意したのですが
いろいろ迷った末に選んだのは
グレーのTシャツ一枚
Smith & Caughey'sはデパートです!
スーパーじゃないんです!!
銀座高島屋みたいな感じのところですよ!!!
並んでいる商品だってどれも高級そうなものばかり
(高いんです、実際)
そういうところへ行って
なんでわざわざグレーのTシャツなんだ?
と、さすがに自分で自分が心配になってきてしまった
たんすの引き出しを開けて
同じ色、同じ形のシャツが何枚も入っているのを見るたびに
これじゃいかんと思うのですが
さてそれではわたしは何色を着たらいいのかと考えると
これがまた、とんと分からない
こんな調子で「わたし色」から脱却することができるのだろうか?